『イン・ザ・プール』、『空中ブランコ』 奥田英朗
今日は先日読み終わった小説のお話しを少々。
その小説とは奥田英朗著 『イン・ザ・プール』と、『空中ブランコ』の2冊です。
この2冊はどちらも短編で、『空中ブランコ』は『イン・ザ・プール』の続編にあたります。
主人公は、ハチャメチャな精神科医 伊良部一郎。 そこを訪れる患者の悩みを
取り除いていくお話しです。 と書くと、名精神科医のように思われるかもしれんけど、
治療と呼べるようなモンじゃなくて、強烈なドタバタ劇の中、患者が救われていきます。
特に面白かったのは、『空中ブランコ』の、「義父のヅラ」。
たまたま、このお話しを読んだのが電車の中だったんだけど、声を出して笑いそうに
なるのを抑えるのが大変じゃったわ。 小説であんなに笑ったんは初めてかもしれん。
伊良部一郎をドランクドラゴンの塚地で、ナースのマユミちゃんを沢尻エリカあたりで
ドラマ化されんかな?と、ググってみると、既にどちらも映像化されてるみたい。
『イン・ザ・プール』では松尾スズキ、『空中ブランコ』では阿部寛が伊良部一郎役を
やってたみたいだけど、キャスティングは、僕の方が絶対にはまってるはずじゃ。
計10編のお話しに10人の患者が登場するんだけど、読み終わった後に治療された
患者は11人。 そう、読者も患者の一人となって、スッキリした気持ちになります。
「面倒くさい事は考えずに、自分に正直でいいんじゃない?」って、伊良部先生に
教えられちゃうんですよ。 ホント、お勧めです。 是非、読んでみてね♪
| 固定リンク
「 小説」カテゴリの記事
- びっとさんが選ぶ2010年お勧め本ベスト3(2011.01.03)
- 『使命と魂のリミット』 東野圭吾(2010.03.18)
- 講談社文庫特製ブックカバー(2010.01.02)
- 『長い家の殺人』 歌野昌午(2009.10.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
空中ブランコって今舞台になってるよね。
エリカ様じゃなくてサトエリが注射(笑)。
読書は今現在なかなかする暇がないです。
最後に呼んだのはマキメ氏の『鴨川ホルモー』だった。
これもお馬鹿ファンタジー(と言っていいのか)。
びっとさんの居所みつけた~♪
すごくわかりやすくて笑ったわ(爆)。
投稿: rei | 2008年4月10日 (木) 08時08分
>reiさん
いらっしゃいませ♪
舞台もググッて見つけてました。
マユミちゃん役、サトエリもアリじゃな。
マユミちゃんって、とってもイイ味出してて、僕も一発注射を
お願いしたい一人だったりします。(変?)
マキメ氏って「鹿男あをによし」の作家さんですね。
気になってる作家さんの一人なんで、文庫本が出たら読んで
みますね♪
ハードカバーは、持って歩けんし。(笑)
えっ、居場所、バレちゃいました。(滝汗)
ブラインドが開いてたら、もれなく横顔が見えるはずです。
石を投げんで下さいね。(笑)
投稿: びっとさん | 2008年4月10日 (木) 09時05分