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2008年9月 9日 (火)

『容疑者Xの献身』 東野圭吾

先日の出張前に下中野の『啓文社』さんに新しい小説を物色しに行きました。

そこで見つけた「容疑者Xの献身」。 ここ数年、文庫化を一番楽しみにしていた

本だったんで、偶然見つけたときには、全身に鳥肌が立ちました。

Yougisyax

 

半年ほど前に、福山雅治主演でドラマ化された「ガリレオシリーズ」の第三弾です。

1冊目の「探偵ガリレオ」、2冊目の「予知夢」とも短編でしたが、「容疑者Xの献身」は

長編小説です。 それに、第134回直木賞受賞を初め、その年の名だたる賞を

総ナメにした超話題作です。 そりゃもう、読みたくて仕方がなかった一冊なんです。

 

物語は、ある女性と中学生の娘が、別れた亭主をはずみで死なせてしまう事件から

始まります。 その女性の隣人は、高校の数学教師「石神」。 その「石神」は

隣りの物音を聞きつけ、鋭い観察眼で殺人があった事を見破ります。

その上で、通報するわけではなく、殺人を隠蔽する事を母子に進言します。

天才数学者「石神」は、この女性に生まれて始めての好意を持っていたんです。

 

一方、常日頃、警察との関わりがある天才物理学者「湯川」が事件の捜査に

加わります。 そこで、天才同士の再会。 「石神」と「湯川」は、大学の同期で

互いを認め合う仲だったんだけど、「石神」は家庭の事情で日のあたらない道を

「湯川」は大学に残り、研究者として王道を進んでいます。

 

殺人犯も、その一部始終の事件も、読者は知ってしまうという意味では、コロンボ

シリーズみたいな印象を受けました。 物語の展開も最初から9割くらいは、

「湯川」が問題を一つ一つクリアしていく道程を描いています。

しかし、読者が「えぇ~っ」とビックリするどんでん返しが待ち構えています。

その計画の大胆かつ緻密さに、誰もが驚愕する展開です。

 

この小説は、一応ミステリー小説なんですが、純愛小説といっても過言じゃないと

思います。 理系で、もてない君の代表のような「石神」の一途で不器用な愛の形に、

同じ理系で、もてない君の僕は、共感と感銘を受けました。 「石神」、かっこいいぜ!

この超話題作、評判に偽りなし! 気になる方は是非どうぞ♪

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コメント

私もこれ。。。買おうかどうしようか迷って、
結局まだ買ってない

今度の映画はこれが原作じゃなかったっけ?
その前に是非読んでおくべきですね~。
びっとさんもおススメってことだし(笑)


P.S.
お塩、美味しいです~!

投稿: rei | 2008年9月 9日 (火) 08時36分

おっはようございま~す

えへっ♪

ただ今通勤電車の中で
読んでま~す

多分 今日の帰りで
読み終わる予定

reiちゃん いいよ~コレ!

投稿: おとめ | 2008年9月 9日 (火) 09時01分

>reiさん
いらっしゃいませ♪

是非、買って読んでみて下さいね~。
そうそう、映画の方ですが、来月早々公開予定です
読んでから観るか、観てから読むかだったら、絶対に
前者ですもんね。
東野圭吾ファンが一人でも増えたら、僕も嬉しいです。

お塩、喜んでいただけて、これまた嬉しいです♪

投稿: びっとさん | 2008年9月 9日 (火) 15時41分

>おとめさん
いらっしゃいませ♪

おとめさんも愛読されてるんですか!
それも終盤に差し掛かってるみたいで。
例の「どんでん返し」は、今日の帰りに読まれるんかな?
あまりネタバレを書かんでよかったですわ。(笑)

投稿: びっとさん | 2008年9月 9日 (火) 15時43分

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