『OUT』 桐野夏生
前回の『柔らかな頬』に引き続き、今回も桐野作品『OUT』を読んでみました。
読み始めて、すぐにある事に気が付きました。
「...これ、以前ドラマで観た話しじゃが。(汗)」
ググってみると、やはり以前フジテレビでドラマ化されてたお話しでした。
それに、僕自身はドラマはあまり観ないんだけど、このお話しはインパクトが
強かったせいか、何となく見覚えがあります。 とはいえ、記憶力がそんなに
よくないのが幸いして、ほとんど覚えてないんだけどね。 よかったよかった。(笑)
さて、あらすじですが、弁当工場で働く仲良し主婦4人のうちの1人が、はずみで
亭主を殺してしまいます。 4人組のリーダー格の主人公「雅子」に相談すると
死体をバラバラにし、証拠を隠滅しようという事になります。
ほぼ思い通りに処理できたと思ったら、ずさんな1人から事件が発覚して
しまいます。 しかし、容疑者に上がったのは4人ではなく、殺された亭主が
通い詰めてたクラブのオーナー。 そのオーナーは、今回の容疑で自身の
お店を手ばなす事となり、4人を、特に「雅子」を追い詰めていきます。
ありえない展開は、ますますエスカレートしていき、最後のシーンでは、「いま
読んでる本って、ターミネーターかなんかじゃったっけ?」って思わせるほど、
凄い展開に、半分笑いながら引き込まれました。 雅子、凄すぎるぞ!(爆)
ドラマで映像化するのは明らかにNGな内容じゃな。 実際のドラマでは
もっと柔らかい内容に書き換えられてたみたいです。
でも、桐野夏生の世界って、なかなか面白いです。 ハマってしまいそうじゃわ。
また、他の作品も読んでみよっと! 興味のある方は、ぜひどうぞ♪
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