『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野 晶午
先日、岡山一番街をぶらぶらしてたら、『好栄堂書店』さんの店先で、この本が
推薦されてました。 90年代のバンドブームの頃の曲名みたいじゃな。(笑)
センチメンタルな内容なんかな?って、ページをめくると、とっても軽薄な出だしです。
自称「何でもやってやろう屋」の成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から
怪しい霊感商法の団体「蓬莱倶楽部」の調査を依頼されます。 そんな折、ある駅で
ホームに飛び降りた女性を助けます。 その女性の名前は麻宮さくら。
成瀬とさくらのプラトニックラブ、蓬莱倶楽部の真相、成瀬の過去が交錯します。
残り5分の1に差し掛かった頃、とんでもない展開が読者を待ち受けてます。
「えっ! ちょっ! うそ~~~っ! ぐはっ、やられた~~~~~!!!」って
マジで声が出ちゃいました。 ここまで、コロッと騙されたんは初めてかもしれん。
この驚きを感じるだけで、この本の存在価値があるってモンです。 こりゃ凄いわ!
ミステリーものなので、結末は書けませんが、生きていく勇気もいただけます。
「葉桜の季節」...なるほどねぇ。 「君を想う」...かく、ありたいねぇ。
本を読んで、驚嘆の声を上げてみたい方にお勧めです。 気になる方は是非どうぞ♪
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