『人形はなぜ殺される』 高木彬光
ミステリー小説好きなんですが、ここ最近、思うような作品に巡り会えていません。(悲)
いつも参考にさせて貰ってるサイトで、不動の首位の作品が以前から気になってました。
あちこちの書店で探し回ったんですが、なかなか置いてあるお店に巡り会えません。
困ったときのamazonさん頼みって事で、取り寄せてみました。
この小説、初版は1955年ということで、50年以上前の作品です。 実際に読んで
みると、言葉の言い回しに少々古さを感じさせますが、伏線の張り方、ミスリードの
導き方、途中で作者が読者に謎解きの挑戦するなど、本格ミステリーのお手本と
いっても過言ではない内容となっています。 さすが、傑作と呼ばれるだけあります。
殺人が起こる前に、必ず「人形」が殺されます。 それ自体に、必然性があるんですが、
第2の殺人に、最も大きなトリックが施されています。 でもね、一字一句、見逃さない
ように読んでたせいか、このトリックで、犯人が分かっちゃいました。(笑)
読了後に、犯意の希薄さが少々気になりましたが、やはり、よく練られた作品です。
高木作品、もう一冊ゲットしてるんで、いま読んでいるところです。 古くても、やっぱり
いい物はいいですね。 古い作品繋がりで、小学生の頃にはまった金田一シリーズを
読み返してみようかな?(マセガキじゃな。笑) 興味がある方は、是非どうぞ♪
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