『町長選挙』 奥田英朗
バタバタしていた年度末。 とはいえ、それなりに移動時間があったりして、結構な
数の本を読みました。 何せ、活字中毒なもので、常に小説がバッグに入ってないと
落ち着かないんだよね。(汗) そんな中から、奥田英朗氏の『町長選挙』をご紹介。
『イン・ザ・プール』、『空中ブランコ』に続く、伊良部シリーズ第3弾です。
今回も、4編で構成される短編小説なんだけど、今までと比べると少し少なめじゃな。
それと、4編中3編は、患者が明らかに有名人をモチーフとしている点も、これまでと
違う点です。 1作目はナベツネ翁、2作目はホリエモン、3作目は黒木瞳さんです。
4作目の表題作「町長選挙」も面白かったんだけど、一番心に残ったのは3作目の
「カリスマ稼業」かな。 中年世代にも関わらず、その年齢に見えない女優の影での
努力と、精神的な重圧をユーモラスに、そして誇張を交えて描いています。
そんな頑張りすぎる女優と、僕の姿が重なっちゃいました。 少々の雨なら、早朝
ジョギングに出かけたり、しんどくてもジムに通っちゃうんだよね。 明らかに無理
してるよな。(汗) 伊良部先生に言わせると、ある程度の年齢になって、年齢相応
でないってのは「不自然」なんだそうです。 う~ん、耳の痛い話しじゃ。(滝汗)
ちょっと逸れたけど、『町長選挙』は今までの2作と比べ、伊良部先生のインパクトが
欠け気味に思われました。 何だか、ただの駄々っ子なんだよね。(笑) その分、
マユミちゃんの活躍(?)と魅力がUPしています。 マユミちゃん、最高です!
軽~く読める内容ですんで、興味のある方は是非どうぞ♪
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