「にぎり寿司」について考える
『銀座 鮨一』さんの衝撃、未だに脳裏から離れません。 昨日の記事は駆け足で
書いちゃったんで、書き損ねた事をあれこれ綴ってみようと思います。
「にぎり寿司」、もちろん大好きです。 子供ができてからは回るお寿司のお世話に
なる事がほとんどですが、倉敷に住んでた時分は、結構(無理して。笑)回らない
お寿司屋さんにも伺いました。 昨日、ちらっと触れた『菊寿司』さんも、そのうちの
一軒です。 以前、ホワイト通り脇にあった良心的な値段設定のお寿司屋さんに
入り浸ってた時期もありました。 もう、かれこれ20年近く前の話しですが。(汗)
そんな僕の「にぎり寿司」の定義は、「ネタが新鮮=美味しい」でした。 たしかに
「ネタが新鮮」ってのは必要条件だと思います。 船釣りで釣り上げたサバを
その場でさばいてお刺身にしたら、とんでもなく美味かったのを覚えています。
『銀座 鮨一』さんのお寿司も確かに新鮮でした。 でも、それにひと手間ふた手間
かけて、ピチピチの鮮魚を超える美味しさまで昇華させてました。 あんなお寿司を
いただいたのは産まれて初めての経験です。 もう、目からウロコですわ。
とびきりのネタに、絶妙の量かつ適温のシャリ、ネタとシャリの量のバランス、
口の中でのほぐれ加減、それらをよりおいしくいただけるよう、時にはムラサキで
時には藻塩で... 総合的にプロデュースされた「にぎり寿司」は、もう圧巻!
その上、落ち着ける店内に、お店の方々の心配りがプラスされるんだから、
至福の空間、ここに極まれり!って感じです。 う~、今すぐにでも行きたい。
こんな経験にも弊害があります。 昨日、あるお店でお刺身をいただいたのですが、
『銀座 鮨一』さんとは余りにかけ離れた物で、落胆してしまいました。 また、食の
ハードルを上げてしまいました。(汗) 暫く、生ものは食べないようにしよっと!
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コメント
こんにちは~
おいしいものを知ってしまうと。。。
輸送の技術が格段に進歩したとは
言っても 産地で食べる 獲れ獲れの
おいしさには 勝てないですから
そこを技で 昇華させるのが 江戸前
なんだろうなぁって思います
技があってこその価格だとも思うのですが
技が特に優れてなくても とんでもない価格を
平気で請求してくるお店がいっぱいあるのも
東京。。。
やっぱり たまに来て刺激を受けての場所
なんだろうなぁ
住むところではないなぁ
と 私は思ってしまってます
投稿: おとめ | 2009年6月19日 (金) 12時29分
>おとめさん
いらっしゃいませ♪
おとめさんの東京感は、実際に住まれてる方だからこそ
の実感なんでしょうね。
僕みたいなお登りさんは、どこを見ても「すっげ~っ」って
感心しちゃいます。
岡山には無い物で埋め尽くされてますからね。
でもね、食べ物は別です。
温暖で海の幸、山の幸に恵まれた岡山に慣れてるせいか、
他所の土地に行っても、なかなか感動できません。
「まあ、こんなもんかな。」って感じです。
そんな中、『銀座 鮨一』さんは別格でした。
そもそも、新鮮なネタが手に入る岡山では、あれだけの
技量は必要ないんだと思います。
先人から脈々と繋がる技術に心底感嘆しました。
これからも、たまに行って刺激を受けようと思います。
で、おとめさん。
新たな住処の岡山には、いつお越しなんですか?(笑)
投稿: びっとさん | 2009年6月19日 (金) 14時15分
びっとさん
そうやって人はお口がこえて・・・そして・・・体も肥えるのです
投稿: ossyan | 2009年6月19日 (金) 20時25分
あたちは 究極 “愛”じゃと思うんよぉ
素材のよさにおごることなく、
自然の恵みとして感謝する真摯な心♪
素材を大切に思うからこそ、技は生まれるわけじゃし。
お客様に「おいしい~☆」ってな幸せ感を
いっぱい味わってもらいたいっていうやさしさ♪
自分は一人で生きてるんじゃないっていう謙虚さ♪
もちろん 自分のお店を我が子のように慈しむ心もね♪
飲食店の場合、お客さまは、食べ物という媒体を通して、
どれだけ どんな種類の愛を受け取るかで、
“おいちい”度が決まると あたちは思ってるん。
どやーーーって言わんばかりの傲慢さや
うぬぼれとは対極にある神聖な愛・・・
上質な愛をいただいたときは、払った金額に関係なく
しかも払う立場の人が、
「おいちいものをありがと~♪ごちそうさま」って、
心からお礼を言えるよね♪
はぁーーーっ
『銀座 鮨一』の愛 もう一度たらふく食いたいっ!!!
投稿: nyanko | 2009年6月19日 (金) 20時54分
>ossyan
いらっしゃいませ♪
はい! 口が肥えてるのは確信しています。
でも、今回の出張から帰ってきたら400g減ってました。
結構、ストイックなんが好きみたいです。(笑)
投稿: びっとさん | 2009年6月19日 (金) 21時27分
>nyankoセンセ
いらっしゃいませ♪
以前、僕のブログの何処かで書いたんですが、お客側は
「食べさせていただく」、お店側は「食べていただく」。
この気持ちがないと、いい関係は築けないと思うんですよ。
それは、双方を思いやる『愛』ですよね。
nyankoセンセの仰るように、傲慢さからは何も生まれません。
何事も「謙虚」あっての物だと思うんですよ。
それは、お金なんかには替えられない物です。
難しい概念的な話しはさておき、『銀座 鮨一』の至上の愛、
シャワーのように浴びたいです♪
投稿: びっとさん | 2009年6月19日 (金) 21時43分