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2009年7月19日 (日)

そうさく料理 『こっく』

外食と言えば、8割方は「ラーメン」だった数年前。 黒爺さまのブログで並々ならぬ

迫力を感じるお店の情報をいただきました。 そのお店はラーメン屋さんではなく、

「そうさく料理」のお店。 屋号は『そうさく料理 こっく』。 当時、ダイエットが成功し

「脱ラーメン」をしなきゃいけないと思ってた僕には持ってこいのお店だと思ったし、

何よりラーメン好きの黒爺さまがお勧めならば間違いないはず!と伺ってみました。

Menu_2

 

出てきたお料理は、僕の度肝を抜くものでした。 まず、色彩豊かな面持ちにやられ、

口に運ぶと、その美味さに仰天しました。 そして、どの小鉢を見ても、ご主人の

手間隙が半端でないのが、ひしひしと伝わってきます。 「こっ、こりゃ、本物じゃ!」。

Zentai_2

 

その日から、時間が許す限り、このお店に通う日々が始まりました。 手を変え

品を変え、お客さんに振舞われるお料理は、いつも斬新で独創的な物でした。

その創意工夫は、僕が好きだった「料理の鉄人」に通ずる物を感じました。

Main

 

正直言って、高級な食材は使われていません。 メインに使われるお肉やお魚、

ご主人の手が加えられた野菜たちもそうです。 でも、手間と愛情が注ぎ込まれた

お料理は、まるで魔法でもかけられたかのように、絶品料理へと昇華しています。

Roll

 

ある日、嫁さんから「ブログでも始めてみたら!」と促され、拙ブログを始めました。

その最初の記事としてUPしたのは、『そうさく料理 こっく』さん。 それほど僕には

センセーショナルな出来事だったんです。 もう、完全に魅了されてしまいました。  

Daikon

 

ブログを始めて、暫くした頃、ご主人に「ブログ拝見しましたよ。」と声をかけられ、

ビックリしたのと同時に、観察眼の鋭さに感心しました。 できる男は、何をやっても

できるんですよね。 その日から、シェフと呼ばせていただくようになりました。

Harumaki

 

その頃、一部のブロガーさんたちに、愛されてるお店だということも知りました。

この日のコメントでは、あのnyankoセンセを誘い出してみたり、その数週間後には

実際にご本人にお逢いして、年甲斐も無くドキドキしてみたり、シェフに無理を言って

至福の夜を過ごしてみたり、「ニョッキン7」の取材日にたまたま遭遇してみたり、

winさんとの一夜(爆)を過ごしてみたり、その思い出は語り尽くせません。 今では

お友達と呼べる、たくさんの仲間と出逢えたのも、このお店があったからこそです。

Dessert

 

そんな『そうさく料理 こっく』さんが、先日閉店されました。 これからは、お父さんと

お母さんのお二人で、『ぐりる こっく』さんという屋号で洋食のお店に形を変えます。

シェフは児島で、新店の料理長となり、新たな可能性を模索する道を選びました。

 

「始めがあれば~ 終わりもある~♪」と、アンジーも歌ってます。 タイトルが

「そうさく料理 『こっく』」という記事を書くことも二度とないでしょう。 でもね、

「終わり」は「終わり」ではなく、新しい「始まり」です。 くよくよなんて、してません。

逆に、これからの展開に胸をワクワクさせてます。 シェフもそうであって欲しいです。

 

最後に一言、

 「シェフや、お父さん、お母さんの未来が、光り輝く素晴らしい物でありますように♪」 

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そうさく料理」カテゴリの記事

コメント

おはよ~ びっとさん♪

体力・気力 極限に挑戦的出張の前編を終え、
ひさびさで ゆったり気分でPCを開き・・・
この記事の文字のあっちこっちをクリック・リンクしながら
拝見いたしました。

こっくランチ最終日のあの日、カウンターに座って
シェフのお顔を見たとたん、あたちったら あらら
なんかね 急に涙がポロポロじゃったん。
なんで?なんで?いかんわっと慌てたんよぉ。

そうだったんよね。
この シェフの創り出すランチを通して
たくさんの誠実な気持ちを食べさせていただき、
それがご縁で、あったかい心の方々と出会えたんだなってっ・・・
走馬燈のように、たくさんの思い出シーンがよみがえってきた!

おいちいお料理には かような愛がテンコ盛りじゃから
それをくみ取って集まる方々とは、一瞬にして
心が通じるものがあるってことなんだなあって
あらためて しみじみ~~~

それにしても、シェフが修行に旅立つんじゃから
お礼とエールの記事を書かなくっちゃと思いながら、
筆が重たいnyanko。。。
まだまだ 未練がましいオコチャマじゃ(苦笑) 

投稿: nyanko | 2009年7月19日 (日) 09時26分

あぁ~っ  びっとさん素晴しい記事感動しました・・・

↑カウンターでウルウルきてハンケチを噛むnyankoさんに
「ここで泣いたらシェフと何かあったんかと 思われるで」
って低級なフォローをしてしもうた ワシ (反省)

ワシのこっくファイナル記事が恥ずかしい・・・

投稿: ossyan | 2009年7月19日 (日) 11時03分

私もな・・・
書いては消し、書いては消し、これまでいただいたランチを開いてみては目頭あつくなり・・・
こっくと出会ってみんなと出会って、自分のつたない文章力では書けれん激動のこっく時代じゃったんよね
終わりじゃないけど、ひとつ人生を振り返って見つめなおす機会をシェフがまた与えてくれたな・・・と またしみじみ

投稿: umi | 2009年7月19日 (日) 11時15分

>nyankoセンセ

いらっしゃいませ♪

こうやってヘタクソ丸出しでまとめたつもりでいますが、
自分の思いの半分も表現できていません。
でも、どんな文章にしたとしても、どうせ語り尽せないと
気が付いたら、開き直ってUPできました。

最終日は突発の仕事で顔を出せませんでしたが、その
仕事が入らなくてランチを食べに行ってたら、
「どんな顔をしよう?」、「どんな言葉をかけよう?」と、
ぐずぐず迷ってたのも事実です。
いい歳をしたオッサンにも関わらず、涙腺が弱いもん
だから、nyankoセンセのように涙ポロポロになってたかも
しれませんね!?(笑)

『そうさく料理 こっく』を通じてできた縁は、『そうさく料理
こっく』が無くなっても、ずっとあり続けます。
シェフ、お父さん、お母さん、かまやメンバーとの縁もそう。
そして、その上に新しい展開が積み重ねられていきます。
どんな展開が待っているかと思うとワクワクしちゃいます。

nyankoセンセの記事も楽しみにしていますよ。
あっ、プレッシャーをかけてる訳ではないですよん♪(笑)

投稿: びっとさん | 2009年7月19日 (日) 18時41分

>ossyan
いらっしゃいませ♪

「感動」なんて言われたら、くすぐったくて仕方ないです。
こんなんで感動してたら損ですよ。(笑)

最終日、カウンターでossyan節を炸裂させたんですね。
隣りでクスクス笑ってたかったです。
シェフも、感慨深く笑ってたんではないでしょうか?

ossyanの記事、あれはossyanにしか書けない記事です。
これからも、ossyanワールドを満喫させていただきます♪

投稿: びっとさん | 2009年7月19日 (日) 18時47分

>umiさん
いらっしゃいませ♪

umiさんもUPを迷われてるんですね。
僕もパシャを下書きしてからUPするまで5日かかりました。
UPするまでの間、あれこれ頭の中でまとめてる間に、他の
記事が追い越しちゃって。(笑)
でも、思いの丈を全て語れないと悟ったら気が楽になりました。

『そうさく料理 こっく』が無くなったのは、終わりじゃないけど、
節目の一つってのは間違いないですね。
節目で立ち止まって周囲を見回すのも、生きていくのには
大切なんじゃないかな?と思います。
そして、その節目からの新たな展開を、しっかり見届けましょう♪

投稿: びっとさん | 2009年7月19日 (日) 18時57分

こんばんは

私もきっと伺ってたら
泣いたと思います・・・

って言うか まさに今
涙が こみ上げてきそうですもの

行きたかったなぁ...

投稿: おとめ | 2009年7月19日 (日) 22時08分

>おとめさん
いらっしゃいませ♪

シェフのお料理も、お父さんのお料理も、いただけなくなった
訳ではありませんよ。
逆に、パワーアップするに違いありません。
楽しみにしましょうね!

おとめさん、泣いちゃダメですよん♪(笑)

投稿: びっとさん | 2009年7月20日 (月) 06時11分

winさんとの夜…
いやん!!
恥ずかしいじゃないですかぁ~(笑)

それにしましても こちらのお店を中心にして
この2年と数ヶ月で 一生の宝といえる友人の輪をいただきました
しぇふの 料理ともども 感謝してもしきれません

今度は 秋口に 児島で びっとさんとの夜…
楽しみにしてます

しぇふの ひく コンソメ楽しみです

ああ わたしの こっく最後のランチ記事は
大家さんの不具合だと思うのですが
後半の文章と写真が吹っ飛んでます

ものすごく力の抜ける 今日この頃です

投稿: win | 2009年7月20日 (月) 11時16分

>winさん
いらっしゃいませ♪

winさん、あの夜の事は一生忘れません、ポッ。(爆)
また機会がありましたら、一杯飲りましょう!

winさんの記事を見て感動した嫁さんが、「パパもwinさんの
ような記事は書けんのん? 最後のパシャ、さすが芸術家
じゃって感心したわ。 まあ、無理じゃろうけど!」と言われ、
winさんの記事を拝見すると...
途中で切れてて、肝心の最後のパシャが見れません。(涙)

もし、ご記憶にありましたら、復旧をお願いします♪
でも、記事が飛んじゃうなんて反則ですよね...

投稿: びっとさん | 2009年7月20日 (月) 20時01分

コメントが遅くなり、申し訳無いです・・。

昔の記事を読みながら、思わず笑みがこぼれたり
しました。

最初、びっとさんと出会った頃の思い出が非常に強いです!

何から書こうか、迷うくらいです・・・。


びっとさんの思いは十分に受け止めています。
そして将来、修行から帰ってきてほしいことも・・・。

この先 どうなるか分かりませんが、とりあえず児島では
新しい事にチャレンジして 色々な物を吸収して
いま以上に 料理人としてパワーアップしたいと
考えてます。

これからも応援 よろしくお願いします。

お会い出来る日を 楽しみに・・・。

投稿: きまぐれシェフ | 2009年7月21日 (火) 17時02分

>シェフ
いらっしゃいませ♪

最終日、伺えなくてすいませんでした。
winさんのところで、最後まで僕の事を気遣ってくれてた
のを知り、胸が熱くなりました。
伺ったら、これだけは言おうと決めてた言葉があります。
遅くなりましたが、「本当にお疲れ様でした。」

シェフが悩んだ末、新たな道を進む事を選んだんです。
僕なんかがとやかく言うのは、おこがましい事です。
シェフの思う道を突き進んで下さい。
その結果として、児島より気軽に伺える場所で、また新たな
スタートを切るような事になれば、とっても嬉しいです。

まずは、児島の新店で腕を振るうところからですよね。
児島の方々の度肝を抜いちゃって下さい。(笑)
そして、『こっく』時代のお客さんにもレベルアップした
シェフマジックを披露して下さい。

これからもシェフのファンをさせていただきますね。
フレ~、フレ~、シェフ! 頑張れ、頑張れ、シェフ!
またお逢いできる日を心待ちにしています♪

投稿: びっとさん | 2009年7月21日 (火) 19時38分

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