『陽気なギャングの日常と襲撃』 伊坂幸太郎
今日は、伊坂幸太郎著、『陽気なギャングの日常と襲撃』のご紹介。 以前、紹介した
『陽気なギャングが地球を回す』の続編です。 氏の作品も結構読みましたが、この
「陽気なギャング」シリーズが、僕の一番お気に入りな作品かもしれません。
例の4人組が、それぞれ関わる4つの短編と、4人が登場する中編という変わった
構成になってます。 それに加え、ボーナス的な短編も巻末に収められています。
面白いのが4つの短編が、後の中編の伏線となっていて、あれやこれやの出来事が
複雑に、そして巧妙に入り混じって、最期は1本の線に束ねられています。 いや~、
分かりやすいと言えば分かりやすいんだけど、読む側としては、「もしかして?」と
想像した通りに展開する中で、「ほ~、ここもこう絡むわけね!」って感心しながら
読み進められて、読了後のスッキリ感は、なかなかの作品に仕上がっています。
まあ、全体的に軽いタッチと内容なので、「心に一石を投じる」といった重厚感は皆無
ですが、素敵な4人のお洒落な会話や節回しが心地よく感じられるんじゃないかな?
深く考えず、読み手も軽い気持ちで読める作品だと思います。 そうそう、お勧めの
一冊なんですが、もし読まれる方は、まずは『陽気なギャングが地球を回す』の方を
先に読んで下さいね。 これ、重要なポイントです! 気になる方は是非どうぞ♪
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