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2009年11月17日 (火)

ナイフとフォーク

僕が初めてナイフとフォークで食事をしたのは、小学5年生の頃、貯金を題材とした

ポスターが入選し、岡山一番街に展示された日の事だったと記憶しています。

 

両親、弟と僕の家族4人で、展示されたポスターを見に行き、記念写真を撮った後、

一番街のとあるレストランで食事をいただく事になりました。 もちろん、お店の名前は

覚えてないけど、竹久夢二の絵が飾られてたのが印象に残っています。

 

「なんでも食べていいよ!」との母の声に、メニューをあれこれ見てる僕の横で、父が

「Aセットでええわ」なんて言ってました。 正直、何がどんな料理だかよく分かんない

幼い日の僕は、「じゃあ、僕もAセット!」って答えました。

 

それから暫くして出てきた料理の内容は覚えていませんが、お箸ではなくナイフと

フォークが添えられていました。 「びっと! そう言えばナイフとフォークでご飯を

食べた事がないな。 こんな風にやるんじゃ!」と、父と母が教えてくれました。

もちろん、いきなり上手に使える訳も無く、苦労しながらフォークの背にご飯を

乗せて何とかいただきました。

 

その日から、家では、お茶碗じゃなくて平皿にご飯をよそってもらうようにしました。

今まではお箸しか使った事がなかったのに、ナイフとフォークを使う事が新鮮で、

楽しくて仕方なかったんだと思います。

 

ご飯だけでなく、何でもナイフとフォークを使いました。 そんな中でも一番のヒットが

「お好み焼き」でした。 学校が半ドンの土曜日、母はよく「お好み焼き」を焼いて

くれました。 ヘラが押し切るのと比べて、フォークを刺して固定する分、とても

うまく切れるんです。 それに、口に運ぶ際にも、ヘラのように口の端に当たる事も

ありません。 自分では、「これは画期的じゃ!」と自画自賛している横で、母は

「びっと、ほんまにアホじゃな~」って、呆れながらも笑っていました。

 

そんな母が、去る11月13日、享年69歳の若さで永眠しました。 ここ半年ほど、

患っていたんですが、やっと苦痛から解放されて天国へ召されました。

 

僕自身も、できる限りフォローしたつもりですが、足りない点も多分にあったかと

思います。 そんな母の事が頭から離れず、何度ブログを辞めようと思ったか

知れません。 でも今日まで続けられたのは、こちらをご覧の方々のおかげです。

 

勝手を言って申し訳ないですが、暫くお休みさせていただきます。 気持ちの整理が

付いたら、また帰ってくるつもりです。 山口百恵さんが引退の際、マイクを置いた

ように、僕もナイフとフォークを一旦置きます。 あっ、もちろんクロスでね。(笑)

 

今まで応援して下さった皆さん! 本当にありがとうございます。 また逢う日まで♪

そりゃそうと、びっとさん! 「今日はどちらへ?」

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