アマガエルは、どうして鳴くの?
「アマガエルは、雨が降りそうだったり、雨が降ったらゲコゲコ鳴いてるけど、どして?」
と、長女が尋ねてきました。 いま住んでる家も、実家も、20歳頃まで住んでた家も
田んぼの近くだったんで、余りに当たり前過ぎて、疑問に感じた事がありませんでした。
自分なりの解釈だった、「アマガエルは両生類だから、湿り気が好きなんだと思うよ。
嬉しくてゲコゲコ鳴くんじゃない。」と答えましたが、子供が本心で疑問に感じた事に
対する親の返事は、思った以上に子供にすり込まれちゃうんだよね。 かく言う、僕も
間違って覚えてた事がたくさんあるし。 (親の名誉に関わるんで言えんけど。笑)
長女は、「ふ~ん」と、何となく納得した表情で、学校に出掛けて行きました。 確信が
持てなかったんで、ネットでググってみたところ、大ハズレではなかったみたいだけど、
ちょっと違ったみたいです。 結論から言うと、アマガエルは気圧の低下に敏感で、
気圧が低下すると鳴き出す習性があるそうです。 だから、雨が降る前後には、
アマガエルが鳴くんだそうです。 他にも、縄張りの誇示や、求愛の時にも鳴く
らしいけど、それぞれ鳴き方が少し違うみたいです。 ふ~ん、勉強になったわ。
そんな情報を収集していると、こんなお話しを見つけました。 なんだか切ない
気持ちになったんで、ここで紹介させていただきます。
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むかしむかし、アマガエルのお母さんは、自分の息子がとてもヘソ曲がりな事を
とても心配していました。
そこで、何度も何度も注意しましたが、息子のヘソ曲がりは一向に直りません。
やがて、お母さんが年を取って息を引きとる時、お母さんはヘソ曲がりな息子を
呼んで、こう言いました。
「息子や、お前に最後の頼みがあります。どうか、わたしのお墓は、川端の低い
ところに粗末な物をつくっておくれ。」
こう言っておけば、ヘソ曲がりな息子は、反対に丘の上に立派なお墓を作るに
違いないと考えたのです。
そして次の日、お母さんガエルは死んでしまいました。
「お母さん、いつもヘソ曲がりで苦労をかけてごめんな。」
さすがのヘソ曲がりも、母親の遺言には、いつものように逆らう気にはなれません
でした。
そこで言われた通りに、川端の低い所に粗末なお母さんの墓を作ったのです。
でも、こんな所にお墓を作っては、ちょっと雨が降って川の水かさが増しただけでも、
流されてしまうかもしれません。
そこで心配した息子は、雲行きがあやしくなると、
♪ケロケロッ ケロケロッ♪
♪ケロケロッ ケロケロッ♪
と、鳴いて、
「天の神さま、どうか、お母さんの墓を流さないでください。」
と、天の神さまにお願いしたそうです。
この時からアマガエルは、雲行きあやしくなると鳴くようになったのです。
おしまい
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これからは、アマガエルを見かけたら、このお話しを思い出しちゃうんだろうな。
ところで、そこのヘソ曲がりのカエルくん! 君にヘソってあったっけ?(笑)
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コメント
あぁぁぁーーーっ
コメントの突っ込み決めてたのにーーーっ(笑)
「おめー、ヘソねえじゃねえか...。」
投稿: ossyan | 2010年6月23日 (水) 19時36分
>ossyan
いらっしゃいませ♪
ツッコミどころは、そこですよね!(笑)
ヘソ曲がりの息子ガエルが、母の死に直面して素直になる。
笑い話のようですが、色々と考えさせられるところがある
お話しでした。
投稿: びっとさん | 2010年6月23日 (水) 21時26分