以前、食談義をよくしていたお客さんが、こんな事を言ってました。 「びっとさん、
岡山でお気に入りのケーキ屋さんって何処? ふんふん。 あそこもいいけど、
『シェ・フィガロ』さんって知ってます? えっ、知らないの? じゃあ、一度奥さんと
行ってみて下さいよ。 甘さ控えめで、大人のケーキですよ。 僕の中では岡山で
群を抜いて一番ですよ。 場所はね、トポスの裏辺りの、あの筋を...」
そんな事を聞くと、甘いんが苦手な僕も確認しない訳にはいきません。
早速教えて貰った場所に伺ってみると、お店は閉まってました。
っていうか、定休日じゃなくて、お店を閉めとるがな。(驚)
聞くところによると、ご主人が東京の青山に『パティスリー フジタ』というお店を
出店されたそうです。 お引越しですね。 やっぱり、おいしかったんじゃろうな~。
いざ食べれんとなると、思いは募るばかり... かれこれ7~8年前の話しです。
つい先日、そのお客さんから電話がかかってきて、何となく『シェ・フィガロ』さんを
ググってみました。 すると、青山に出店後、2年ほどで、ご主人が他界されてた
ようです。(驚) ということは、一生、その絶品ケーキはいただけないって事?と
あれこれネットサーフィンしてると、なんと!亡くなったパティシエの娘さんが、
『ら・めーる』さんというお店で、お父さんの味を引き継いでいるそうです。
『ら・めーる』さんというお店は、岡山や青山に出店される前からあり、別の
地で出店されてた間も、娘さんや、息子さんがお店を引き継いでいたそうです。
実は、その『ら・めーる』さん、嫁さんの実家のある津山にあったみたいで、
嫁さんに尋ねてみると、「津山で一番おいしいケーキ屋さんじゃが!」だって。
そんなん知らん、初耳じゃがな。(笑) それでは、是非、伺わんといけんがな。
前置きが長くなりましたね。(汗) こちらが、『ら・めーる』さんの佇まいです。
店内には、ちょっと小ぶりの、かわいらしいケーキが並んでました。
今は、娘さんがパティシエ、お母さんが喫茶を担当されてます。
入店後、「『シェ・フィガロ』さんにずっと行きたかったんですよ。 長年の思いが
今日、叶います。」とお母さんにお伝えすると、色んな思い出話しをたくさん
してくれました。 これは、今は亡きご主人が「シャルルプルースト」というパリで
あったお菓子のコンクールに、日本代表で出展された時の作品だそうです。
「コーヒーがお好きだったら、大きいカップにしますよ!」というお言葉に甘えると、
こんな大きなマグカップに、なみなみと出てきました。(汗)
パシャしてると、「写真を撮るんだったら、もっとお洒落なのがあったのに。」と
残念がられてました。(笑) 何だか、自分の実家にいるような居心地の良さです。
『シェ・フィガロ』さんにもあったケーキを是非!という事で、嫁さんがいただいた
「キャラメル アプリコ」。 上はキャラメル風味のムース、下はアプリコットのタルトに
なってます。 嫁さんは一口食べて、あまりの美味しさに悶絶してました。
実は、こちらのお店、嫁さんの思い出の味でもあるそうです。
僕がいただいた「ヌーベルシンフォニー」。 フワサクの生地で、バニラクリームと
フランボワーズ、そして酸味のあるフルーツソースを挟んでます。 確かに、
甘さ控えめじゃわ。 その分、素材の味が前面に出てて、こりゃ旨いわ!
お話しに花が咲いてると、「これもどうぞ!」と、お店のおすすめの「フランオレ」を
サービスしてくれました。 タルト生地に、オリジナルのプリンがた~っぷり。
実は、このレシピ、あのジョエル・ロブション直伝だそうです。 そりゃすごい!
とっても、アットホームな愉しい時間を過ごさせていただきました。
お店を後にする時の爽快感や、満足感は、今まで味わった事のないものでした。
語り継がれるもの、引き継がれるものの素晴らしさに感動しきりのびっとさんです。
津山に行ったら、毎回あいさつに伺います。 美味しかったです。 また来ますね♪
【お土産編】 につ・づ・く
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